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道の駅 田野駅屋 高知県安芸郡田野町1431・1 TEL&FAX/0887・32・1077

田野町を刺激する企業人「

四国部品(株)中芸食材工房 工場長 濵渦宏之さん

雇用の種をまき、地元食材を使い、中芸を代表するお菓子に育てています。
四国部品(株)中芸食材工房

住/安芸郡田野町1386-1
☎0887・38・5600

矢崎総業を頂点とする矢崎グループに属する四国部品(株)は、田野町に中芸工場を持ち、自動車の電気系統で使われる組電線「ワイヤーハーネス」を作っていました。しかし海外移転などの影響で平成24年に工場は閉鎖。工場長を務めていた濱渦宏之さんは、状況が厳しくなった平成22年から「地域の雇用を守りたい」と行動を起こし、新規事業となる「食品部門」を提案しました。その思いが社長に伝わり各方面へ奔走してくれて、許可を得ました。

「社内の問題ですが、矢崎グループの中で認可が取れるかどうか、そちらが大変でした。もともと女性の多い職場で、お菓子づくりに対して当時はそんなに難しく考えていなかったというか、考える余裕がありませんでした。とにかく雇用の種をまきたかったですね。」

地元の酒蔵の酒粕を入れたお菓子、「蔵乃風」「蔵人の菓(このみ)」「生姜糖」など、地域にこだわったお菓子づくりと、スタッフによる徹底した手作りが特徴。タネを練る作業、酒の実をこす作業、ういろうをカットする作業など、いずれの工程も機械で試みた結果、「食感を大事にしたい」「美味しいお菓子にしたい」とスタッフ自らは手作業を選んだといいます。こうしたこだわりのお菓子は、田野駅屋をはじめ販売場所を拡大しています。

「まず地元。それから県内、四国と広げていければと思います。将来は小さくてもいいので、自分たちのお店を持って、雇用を維持・拡大していきたいです」と濱渦さんのチャレンジは続きます。



田野町を刺激する企業人「

【 田野屋塩二郎 代表 】   佐藤 京二郎さん

山の栄養が天日塩に凝縮されています。
田野屋塩二郎

住/安芸郡田野町2703-6
☎0887・38・2028

「奈半利川から、ミネラルをはじめとする山の養分が奈半利川をへて田野の海にたくさん流れてきます。そこで海水とバランス良く混ざり、上質の塩ができる条件に適した場所だと思いました。」

2009年、田野町に製塩施設を建て、太陽の熱と風のチカラだけを利用して生みだす「天日塩」づくりをはじめた佐藤京二郎さんは、東京出身のサーファー。黒潮町の塩づくり職人の下で修業して独立、田野町に来ました。くみ上げた海水を高さ12メートルほどの櫓の上から流すと、寒冷紗(かんれいしゃ)と呼ばれる布をつたって流れ落ちる。それを何度も何度も繰り返すことで、水分が蒸発していき、塩分が凝縮されます。

かん水(濃縮塩水)になった頃あいを見て、それをビニールハウスに運び、太陽熱でゆっくり結晶させていきます。自然のチカラが相手で、刻一刻と変わる塩の表情をみながら、旨み、粒の大きさなどに偏りがでないように、夏場は1時間半ごとにかん水を混ぜ慣らしていきます。この根気のいる作業こそが、出来あがりに大きな差を生みます。

乾燥機器には一切頼らない「天日塩」づくり。海水をくみあげ販売用の天日塩になるまで、夏でも2カ月、冬で3カ月程度かかるそうです。佐藤さんが愛情を注ぐ天日塩「田野屋塩二郎」は田野駅屋や高知空港のショップなどで販売しています。また、隣接する「田野町完全天日塩製塩体験施設」で、田野屋塩二郎と同じ製塩行程を見学・体験することが出来ます。

天日塩づくり体験・見学 :「田野町完全天日塩製塩体験施設」はこちら



田野町を刺激する企業人「

【 有限会社 濵川商店 代表取締役 】   濵川 尚明さん

飲み手のそばに最高の状態でたどり着く、美丈夫。

「美丈夫」のブランドで県内外の日本酒好きに愛されているのが、田野町にある蔵元、濵川商店。5代目となる濵川さんは、大学を卒業し実家を継ぐことになりましたが、当時は「酒づくり」に追われる毎日で、精神的にも肉体的にもきつかったといいます。その後、東京のデパートなどで市場ニーズを学び、「これからは吟醸酒に特化しないと生きていけない。美味しい酒をつくりたい」と決意。生産量は追わず、手づくりで、何よりも酒質を追い求めてきた酒「美丈夫」が平成3年にできました。全国に少しずつ特約店をつくりながら、今では北海道から九州まで得意先があり、注文が途切れない状況が続いています。それは濵川さんと杜氏、スタッフ一同が酒づくりに真剣に取り組んでいる姿に共感する酒屋やお店が多いからでしょう。

有限会社 濵川商店

住/安芸郡田野町2150
☎/0887・38・2004
www.bijofu.jp

「美味しい酒づくりに米と水の良さは欠かせません。米は兵庫県東条地区の山田錦、愛媛、高知産などを使います。水は奈半利川の伏流水を地下からくみ上げ、仕込みに使っています。この伏流水は超軟水なので、柔らかい味わいになります。そして出荷までの徹底した温度管理ですね。

現在、田野駅屋では美丈夫の「酒粕」のみを販売していますが、濵川さんは「これまでの酒屋さんの関係があるので常時置くのではなく、季節的なこと、例えば春の一週間だけ、田野駅屋に来ないと買えないお酒があるという展開ができれば面白いですね」と話してくれました。



田野町を刺激する企業人「

【 有限会社 松崎冷菓工業 代表取締役 】   松崎 達也さん

松崎にしかできないアイス、それは心が詰まっていること。
有限会社 松崎冷菓工業

住/安芸郡田野町2764-1
☎/0887・38・2107
www.tosa-ice.com

1937年(昭和12)から田野でアイスクリンをつくってきた「松崎冷菓」は、県東部を代表するアイスクリーム製造会社です。以前はアイスに使うチョコレートやぬれ小豆など、大手メーカーと同じ材料やレシピを参考にしていました。その方向転換のきっかけは、松崎さんが広島の百貨店の方に「高知らしいアイスだから広島で売りたい。アイスの中味が同じなら、広島のメーカーを使います」と指摘され、「高知らしいものを県内外の人に届けないといけない。それも安心と安全なアイス」と、徹底して産直にこだわるようになりました。

平成になると無添加のアイス、土佐ジローの卵入りアイス、海洋深層水の各アイスなど、地元の食材や地域の恵みを使ったアイスが次々と登場します。

「アイスになりそうな面白い食材を探していますね。直接農家の方と話し、食べ、これがアイスになったら美味しいじゃないかと思ったときの感触が大事です」と松崎さん。新しい地ブランド「それいゆ」として、サツマイモやイチゴなどの旬の時期に、最上のモノを使うという季節限定のアイスも登場しています。商品に対するこだわり、松崎しかできないアイスづくりの挑戦は続きます。そして、3月にオープンした「京都水族館」で限定販売されたカップアイスや、「アクアマリンふくしま」のオリジナルアイス「ごんべえアイスもなか」など、全国へと新たな展開をみせます。

田野駅屋でも松崎製菓のこだわりアイスを食べることができます。是非、お立ち寄りください。

アクアマリンふくしまのみで販売している、
ごんべえアイスもなか。



田野町を刺激する企業人「

【 マユミフーズ 代表 】  田中 真弓さん

県東部の食材にこだわって加工品づくり。
マユミフーズ

住/安芸郡田野町1880
☎/0887・38・2575

「マユミフーズ」代表の田中真弓さんは、会社を立ち上げるまで「食加工品づくり」の経験は少なかったが、以前の仕事でモノ(商品)づくりを経験してその面白さに魅了。思い切って2011年4月にスタートしました。これまで調理師の資格は持っていましたが、今は食加工や衛生管理に関係する講習会には積極的に参加して知識を蓄えています。また行政が行う商談会などにも参加し、知名度のアップ、商品の良さをアピールしています。

田中さんがつくる加工食品は、県東部の食材にこだわっています。現在田野駅屋でヒットしているのが、室戸の高田牛乳を使った「ベジ スイーツ プリン」や、安田町産の糖度が高いフルティカトマトを使った「ジャム」。そして、高知県のアンテナショップ「まるごと高知」や、東京駅近く、新丸の内ビルにある日本全国のご馳走を集めた和のコンセプトストア「日本の御馳走えん 新丸ビル店」などで「ふりかけ」をはじめ商品を販売しています。

「県東部の食材を大事にしながら、ゆっくりでいいので、確実に良いものを発信していきたいし、全国の方に食べて頂きたいです。私たちがつくるふりかけは、材料を厳選しているのでどうしても商品単価はあがりますが、それでもリピーターの方がいるので嬉しいですね。」

将来は長期保存できる「防災対応型の食品をつくりたいという田中さん。「そういうことができれば素敵だと思いますし、社会の役に立ちますね」と前向きに話してくれました。