田野駅屋にズームイン
生産者の声
「今の時期(11月末取材)は三月菜、ちんげん菜、白菜、えんどう、キャベツなど色々な農作物を作っていますね。夕方収穫して、それを早朝に洗い、袋詰めをして田野駅屋へ持っていきます。主人は開店まで同業の人と話すのが好きで、行きたくてたまらないみたいなんです(笑)。私も『きれいやね、お宅のキャベツは。何の肥料しゆう?いつ蒔いたの?』と、雑談しながらもいい勉強の場になっています」。
昼間はヘルパーの仕事をしながら、自宅で食べる野菜をつくっていた安岡吉子さんは、息子さんのポンカン山の世話をしていた頃に田野駅屋がオープン。ポンカンは収穫の時期が限定されるので、年中田野駅屋に行きたいねと主人と相談し、自宅のある大野台地で野菜づくりを本格化させたといいます。
安岡さんは今でも田野町社会福祉協議会のホームヘルパーとして、毎週火曜日に「大野サロン」を行っていますが、集まるお年寄りは皆さん農家の方ばかりで、「いつも相談に乗ってもらっています」と笑顔で話します。大野台地では「農業体験」の受け入れを行っており、安岡さんは中心的な存在でお世話にも忙しいのです。人生を楽しんでいることが表情からわかる女性さんでした。