田野町観光情報・食事処
国道55号、奈半利川沿いに建つのが食事処「富士」です。二階が割烹・居酒屋。ご主人の林富士夫さんは料理人として40年のキャリアを持つ、この道のプロです。お客さんも田野、中芸地域から集まります。
富士は県東部で獲れる魚を中心に扱っており「その日にあがった新鮮な魚を見て、刺身や焼き物、煮物などメニューを考えていきます」と林さんはいいます。取材した時も脂がぐっとのったプリプリの鯖を下ろしており、本当に美味しそうでした。また一品料理も多く、蟹のクリームコロッケや合鴨、揚げだし豆腐など居酒屋メニューも揃っています。
カウンターと座敷があり、大人数用に別室の広間があり、40名ぐらいの宴会も可能です。
国道55号、田野駅屋のすぐ前にあるのが和食処・寿司の「さくら」です。ご主人の山郷祥一さんは、実家の旅館の料理や仕出し、店舗をかまえて寿司の持ち帰りなどを行い、10年前からここで営業しています。
山郷さんのこだわりは食材で、特に気を使っているのがお米。水分の含有率が高い「軟質米」を使い、炊いた時にふっくらとした柔らかいご飯になります。「いくら良い米を使っても水加減一つで全然違ってきますね。また一度に多い量を炊いたほうが美味しい。うちはお寿司の持ち帰りもありますから、お米には気を使っています。お客さんにも好評ですね」。
お寿司のテイクアウトがあり、柚子のきいた卵巻き寿司などが人気です。
国道55号、安田町から東に進み田野町へ入ると、「焼肉うまと屋」の看板が見えてきます。ご主人の安岡数徳さんは、大野台地で牛畜産農家を営んでいます。そこで生産された土佐赤牛は「安心・安全・新鮮」。そんなお肉を提供しているので、うまと屋のファンは大勢います。
「お客さんには本当に新しい新鮮な肉だけしか感じられない独特の風味、旨みを味わってほしいですね。それが自家牧場の強みですから」と安岡さん。
ファミリーのお客さんが多いという広い店内は、テーブル席や座敷があり、少人数から大人数まで対応できます。また、店内には全国から厳選された焼酎がディスプレイ。焼肉と一緒にお酒を楽しむ人がいます。定番となるロースやカルビ、貴重なハラミやタン、ホルモン。そしてファミリーにはお得感があるセットものがあります。大人の目安として一人3,500円、お酒をたくさん飲めば6,000円ぐらいです。
江戸時代末期の、築100年以上の古民家を改装して営業しているのが茶房「千福」です。建物のまわりには草木が植えられ、シンボルとなる樹齢200年以上のやまももの木が出迎えてくれます。まるで隠れ家のように、くつろげる空間と、優しい時間が店内に流れています。
靴を脱いで店内にあがる千福は、畳に座る席や、椅子・テーブルの席などがゆったりと配置され、サイフォンでたてるコーヒーを、店内の雰囲気とあわせて堪能できます。オーナーの小笠原勢津子さんは「おすすめはホットサンドです。田野駅屋でも販売してもらっていますが、一日2~3回追加で持っていきます。オープン当時からあるメニューで、ずっと同じ味を守っています」と話します。パンとマヨネーズの相性、絶妙な焼き加減が素晴らしい。
千福は豊富なメニューが揃うドリンクをはじめ、手作りプリンや羊羹(テイクアウトもできます)もあります。ランチや定食ものはありません。でも、いつも人が集う、人気のお店なのです。
田野町の「パナシェ」は、この地域で唯一の洋菓子店です。店頭には可愛らしい人形がお出迎え。看板もデザインされてオシャレです。1991年にお店をスタートさせて、2000年に現在の場所に移転しました。ご主人でパテシエの岡崎覚さんの素晴らしいところは、実家の和菓子店のみならず、信念を持って洋菓子の世界にも入ったことです。
ケーキケースを見ると、セゾン(季節の果物)、ペルル(レモンクリーム)、フレーブ(いちごクリーム)など商品名にもこだわりがあり、奥さんと一緒に相談して決めています。
店内外、ケーキや焼菓子などセンスあるパナシェ、お近くにお越しの際は是非立ち寄ってください。
2012年10月、国道55号沿にオープンした「食事処のむら」は、仕出し・弁当「直」のご主人がつくったお店。
お昼のランチタイムのみ営業(夜は宴会予約制)しており、デザインされた店内はゆったりとしたスペースで、落ち着いて食事が楽しめます。ここはメインから小鉢まで、ひとつひとつの料理に手間をかけています。